こんにちは。ICOCHI Interior代表の奥住です。
今日は、イサム・ノグチの発見の旅という展覧会に行ってきました!
イサム・ノグチ↓
イサム・ノグチは彫刻家として知られていますが、同時に照明デザインやプロダクトデザインの評価も非常に高く、著名な作品では「あかり」が知られています。
インテリアあまり知らないというかたでも、どこかで照明作品はみたことがあるのではないでしょうか。
「あかり」のインスタレーション↓
照明デザイン↓↓
彼は、日系アメリカ人として生まれ、アイデンティティの葛藤に苦しんだと言われています。
そのエピソードとして、第二次世界大戦中、アメリカの日本人収容所に収監されるも、スパイとして疑われ日本人には冷遇され、収容所を出たいと懇願したもののアメリカ側には日本人として認識されすぐには出してもらえず。。等。
当時戦火で社会が混乱しているなか、このような双方の冷遇は、想像するだけで心苦しいものがあります。
「これまでアイデンティティを見つけられたのはアートの中だけだ」というイサム・ノグチの言葉からもわかるように、そういった苦しさや悲しさ混乱や怒りのようなものが、彼を創作活動へと誘ったのではないのでしょうか。
ただ、個人的にはイサム・ノグチの彫刻には、激しい作品というか、社会や人間への怒りや憎しみみたいなものはあまり感じず、どちらかというと穏やかな安らぎ、禅的思想、純粋な石や自然への愛を感じる作品が多いような気がします。
私は、ニューヨークでお仕事をしていたとき、ロングアイランドシティに住んでたのですが、家の近所にイサム・ノグチの庭園美術館があり(元々はアトリエとして使われてました)なんだか日本庭園にいるような気分で、また彼の彫刻作品がどれもとても穏やかですごく落ち着いた気分になれるので、疲れたなーと思う時によく行ってました。
お時間ある方はぜひ行ってみてください。
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